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鮮やかで深みのある装丁をほどこされたとても美しい本
この装丁を実際に手に取ったらもう後にはひけない
この美しい装丁の本を部屋に飾る事を想像するだけでニヤニヤしてしまう
僕自身は本屋で手に触れて以来我慢ができずに購入してしまった
忙しいからもう少し後で読もうと思っていたのにも関わらず、だ
小説の中で主人公がポルトガル製の青いノートに狂おしいほど惹きつけられる
その感覚をまさに装丁が教えてくれる
あたかも自分自身が小説の中の主人公かのように
青いノートに記されたストーリーこそまさにこの小説であり
さらにはその物語内で展開される小説内小説のタイトルがオラクル・ナイトなのだ
小説内小説でオラクル・ナイトを読む人間は
抜け出すことの出来ない部屋に閉じ込められるのだが、
それはつまりオラクル・ナイトを読んでいる僕自身の精神なのである
- 上等な室内楽のような、愛の物語 -
それにしてもいつもながら柴田元幸の翻訳はため息がでるほど美しい
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